2010/01/14 恒例の骨科晩餐会に出席させてもらう [平日]

7:25 遅刻してしまった。6時に目覚ましをして起きたのだが、その後が記憶がない。今日は7時過ぎで良いということになっていたのでちょっと余裕をかましていたのだ。Dr.Tuに連絡をしようとしたが、PHSの番号の控えは病院だった。携帯は電波が届かない。まあ焦っても仕方ないのでゆっくりと病院に向かった。しかし、まだDr.Tuも来ていなかった。もう回診しているのかと思ったのだが。。。今日は木曜日で、手術日でも外来日でもない唯一の日だから朝には余裕があるのだ。
7:45 ようやく到着する。昨日よりは元気そうだ。回診もいつもよりはゆっくりと回り、説明を丁寧にしてくれる。時には看護師にも指導を行っていた。時間がある時はこのようにしているようだ。昔は看護師に怒って指導していたのだそうだが、今はそういうことはしなくなったと言っていた。人前で大の大人を叱ることは、確かにあまり良いことではないと私も経験上知っている。こっそりと後で指導してあげる方が効果的だ。しかし中にはそれに応えてくれない不届きものも混じっているが。
9:00 包交も何人か行い、回診終了。いずれの患者も経過は良好である。回診中に教授が、宗教なので信じる者がある患者は術後の回復が早いと経験上思っている。と言っていたことが印象に残った。これは術後の問題だけでなく、何にでも言えることだと思った。信念・哲学・宗教がある人間の方が何でもやり遂げられるというものなのだ。改めて自分の信念というものを問いただしていかねばと思った。
10:00 医局で作業を行う。今日の午前中に教授と隣の大学の研究室(バイオメカのラボがあるそう)に同行することになっているので、教授の時間が空くのを待っている。毎週、木曜日には研究室の方にも顔を出しているとのこと。こういう時間に与えられた(というより無理にお願いしてもらった症例だが)仕事をやっておこう。Summaryの読解をして日本語でまとめる。演題提出予定だった日本外傷学会の締め切りは1/31までと延長されているのでまだ時間はある。骨折治療学会のネタがまだ見つからない。このままだとまた何か同じネタの焼き直しになってしまう。何かないだろうか?先にこの仕事を片付けてからでないと話を切り出しにくい。もう一つ狙っておく。
11:30 少し遅くなったが、隣の大学(義守大学:I-Shou university)の研究室に連れて行ってもらう。
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Dr.Hisaoも一緒である。彼は研究班のチーフで、この病院や共同で行っている研究を取り仕切っている。病院2Fから大学につながる連絡通路(初めて通った)から大学に入る。ここは専用のIDカードがないと出入りできないようである。この大学は医学部や看護学部はないが、OTやPT、生体力学などの工学系の学科があるようだ。
12:00 時々、病院内で見かける若いDrやここのラボで主に研究しているチーフのPhD.などに挨拶する。幾つかの機械(バイオメカニカル実験や動態解析関係)を説明してもらう。まだ出来てからそれ程経っておらず、全体的に新しい。これから色々と更に充実させていきたいと言っていた。
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臨床と研究の両立を高いレベルで目指している所は実に素晴らしい。臨床だけ、研究だけという人間は良くいるが、彼らの言い分は臨床の人間は、研究なんてしているヒマがあれば臨床すると言うし、研究の人間は基本的に臨床が出来ないのだ。バランスがとれて始めて良い医者なのではないかと思う。常に上(良い治療)を目指すという姿勢こそが発展へとつながる。惰性で生涯のライフワークを過ごしたくないな~。勿論、生活のための仕事と割り切る部分も当然必要であるとは思っております。
13:00 地下の食堂に向かう。今日は詰め合わせの弁当にしてみた。味は濃い目でちょっとニンニクが効きすぎか?
13:30 Op室の入口に手術スケジュールを見に行ってみる。TKAや脊椎などが多い。骨折の手術もあるが時間がなかなか解らないので、今日は研究日ということにしてデスクワークメインとすることにする。
14:30 医局の秘書さんたちが仕事をしているが、あまり忙しくない時は何か食べたりして比較的余裕がありそうである。台湾の豆で出来たお汁粉のようなスィーツ(ジュースみたい)をくれる。豆や寒天みたいのが底に沈んでいてすくって食べる。結構イケル。一人が日本語を勉強中だった。教科書を見せてくれたが、結構勉強熱心なようだ。みんな色々と頑張っているんだなと思った。
15:00 症例報告の解剖を勉強していたが、手術方法がイマイチ解りにくかったので、教授の部屋を訪れる。今日の午後は部屋で色々と公務をこなしているようだ。時々面会の人も訪れている。質問には嫌な顔をせず親切に色々と解説してくれる。絵まで描いてくれた。お陰で良く理解できた。それに加え、今月分の給料を台湾ドルで手渡ししてくれた。これで生活費には困らないだろう。来月以降は日本円であげることも出来るからと言われた。何とも有難いことである。また、4月の来日の件であるが、既に日程スケジュールを立ててくれているようだ。秘書のCrystalが航空券も手配してくれた。関西空港到着時には、必ずや出迎えて差し上げようと思う。それが多少なりの恩返しというものである。引っ越し直後、出産前と大変な時期ではあると思うのだが。。。
16:00 図書館に出向く。病院のIDをもらえたので本を借りることができるようになった。Kevin Chuang先生の手の外科の教科書を2冊(DVD付き)を借りた。1ヵ月借りることができるよう。InjuryやJHS(A)の論文をpick upしておく。
17:20 Crystalから連絡があり、Dr.呂が医局で待っているとのことで戻った。今日の晩餐会に彼らが連れて行ってくれるので待ち合わせしていたのだ。
17:35 着替えて、Dr.温とともに3人で会場のSprenderホテル(前回の学会でも使用した所)に向かった。この時間は渋滞もあるようなので少し早めに出ることにしたのだ。彼らはまだレジデントなので会話も気楽で結構楽しい。色々と興味深そうに聞いてくるのでこちらも聞き返すという感じで、良い英会話の練習になっている(お互いネイティブではないけど)。台湾のDr.はたいてい英語を解するが、そのレベルには多少差があるようだ。あまり得意でないDr.もやはりいる(日本のそれ程ではないけれど)。英語の苦手な日本人は無口になってしまいがちなのだ。
18:15 少し早めに会場に到着した。まだ誰も来ていなかった。大きい丸テーブル(良く中華料理屋で見かける回転するあのテーブル)が一つあり、そこに皆で座るようだ。総勢12人程度だろうか?今日はDr.Tuは来ないとのこと。No.2のDr.干がここでのトップになる。一番上なので、色々と話が出てくる。他にもMr.シンやMr.レイ(脊椎の器械メーカー)、プロパーの女性も2人来ていた。たいがいこういう場はプロパーが支払っているようだ。持ちつもたれつの関係なのだろうか?プライベートホスピタルならではのようであるが、日本の接待よりかなり癒着気味の感じだ。昔は日本もいいシステムだったのにな~。とバブル期の頃をうらやましがったりする。
19:30 料理はコース料理だが、特別これというものはなかった。ビールをまあまあ飲んだ(飲まされた?)。こちらの人は目が合うと、コップを掲げて飲みましょう!みたいな合図をするのだ。必ずしも全て飲み干す必要はないのだが。。。
20:50 結構、話し込んで遅くなったようだ。Dr.呂が病院まで送ってくれるそうだ。彼もビールは2杯くらい飲んでいたが。ここらへんもまだ飲酒運転の認識は甘い。
21:20 帰宅する。少しほろ酔い加減だ。明日は朝のカンファレンスが予定されているので少し早めに起床しよう。
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