2009/11/5 研修2日目少し慣れてきた。今夜もディナーに招待される [平日]

8:30 今朝は教授が別の会議があるということで、回診開始が遅くなっていたため、この時間に来るように言われていた。まず、朝食を一緒に頂く(こんな待遇で本当に申し訳ないと思うが)。その際に、来年の1月から改めてのfellowの申し出を行った。妻と同伴でも問題ないし、部屋は広い所をアレンジしてくれるとか、テレビ・レンジなども調達できそうだとか言ってくれた。かなり破格の対応であり嬉しく思うと同時に、頑張らねばと言う気持ちにさせてくれる。
8:45 回診を始める。今日も昨日同様一人ずつ回って行く。私に対しても患者さんは挨拶してくれるし基本的にみんな人が良い(田舎の人の良い古い人達の集まりみたいな感じ)。若い患者に兄弟(そっくりなだった)が付添いについていたり、まだここらでは家族の絆が強いのだろうなと感じた。昨日の手術患者もみな経過が良く安心する。
9:45 本日の手術開始は遅めであるので、いったん医局に戻ることになった。
10:00 途中、図書館の担当の人を紹介してくれ、本の借り方などを教わる。また、教授が幾つかflapの本を貸してくれた。暫く机で仕事をして過ごす。
10:40 手術のsettingが進んでいるということなので、手術室に向かう。本当は手術のsettingくらいから待機しているくらいの気持ちがないといけないと思うが、次回の研修時には自ら志願しようと思う。今回は甘えさせてもらおう。
11:00 上位型BPIのOberlin法で昨日と同様のケースであった。今日は私に展開させてくれるということになっており、多少焦りながらも行っていく。上腕二頭筋長頭と短頭の区別が付けにくいのだが、そのコツを教えてもらう。上腕骨側に行きすぎないことと、muscle bellyの分かれ目をしっかり見つけること。そうすればそれぞれの筋間に存在する筋皮神経を容易に同定できる。しかし、今日は破格があり、運動神経の分岐が本来は長頭へ一つだけであるのに、短頭へも一本伸びていた。しかも長頭の方への運動神経は電気刺激すると若干muscleに収縮が見られる。これはどういうことだ?と教授が感心しはじめる。非常に稀なケースだそうだ。今回はhighly selectiveなOberlin法を行うこととなる。尺骨神経と正中神経はこのレベルではかなり接近しており、はじめ正中神経を露出(上腕動脈に伴走しているので解る。勿論刺激で確認すれば一目瞭然)してしまい、その後やや奥下方の方に存在する尺骨神経(伴走静脈が多い)を展開し直す。ここまでで私の役目は終了となり、教授と交代した。
11:40 筋皮神経の短頭へのbrunchのみを使用し、尺骨神経の橈側半分と縫合する計画となる。筋皮神経の分離、切離は裸眼では出来ない。教授は3.5倍のルーペ(20年前から使用している年季の入ったもの)でラクラクすすめる。神経長が短く、縫合が困難と思われたが、グリーンシートに切り込みを入れて短い神経縫合をする時のコツを披露してくれる。その後、再び尺骨神経側に移り、必要な長さ分を展開し半分に分離していった(やはり電気刺激を小まめに行いcheckする。Donor siteの脱落症状を危惧するため)。尺骨神経を刺激し、橈側よりも尺側の方が指屈筋力の強いことを示してくれる。特殊症例であったがとても勉強になった。無事に尺骨神経の橈側半分を採取してマイクロ下縫合に移った。
12:30 funiculusは尺骨神経側が2本、筋皮神経側が4本程度見えたが、refreshした上でepneuriumのみsuture する。10-0ナイロンで5針のみ。簡単に終了してしまう。
12:50 休憩室で昼食を摂る。今日も弁当だったが、更にスープと誰かの差し入れで北京ダック様の食べ物やら肉炒めのようなもの(ビニールに詰めてある)が振る舞われる。加えてコーヒーやjelly入りの紅茶などまで。。。。看護師さんにはクッキーをもらってしまうし。この調子だと確実にぶくぶく太るので、本気で運動する計画を立てよう。
13:20 医局に戻ってくる。今日はこれから特にdutyはないということなので、freeになった。医局秘書さんに病院でもインターネットを使わせてもらえるように頼む。
14:30急ぎのメール確認などがあるためいったん、ドミトリーに戻らせてもらうこととする。外はほんのり暑い。福岡の9月下旬くらいの気候であろうか?湿度はそれ程気にならない。
17:00 ドミトリーで仕事をしていると、教授からPHSに連絡が入る。今晩も食事に誘ってくれた。どうなっているのだろうか?かなりヤバい接待なんですけど・・・。断る理由もないので快諾させてもらう。
18:20 来週の学会会議が終わったら連絡してくれるということになっているので医局に出向いて待っている。NHK中国語講座を開いて勉強しておくことにする。途中、フローラも現れて(やはり教授の個人秘書なのか?)一緒に終わるのを待っていた。
19:10 ようやく終わったようで(教授だけ抜けてきた感じで残りのメンバーはまだ続けていた)、3人で再び(これで三夜連続となる)高雄市内に向かう。
19:40 市内の台湾式しゃぶしゃぶ料理屋に入る。フローラはかなり空腹らしく食欲旺盛で一気に平らげていた。私が一番食事の進みが遅い感じ。たれがレモングラス風味でなかなか美味しかった。
IMG_2581.jpg
IMG_2583.jpg
21:00 車で病院に戻る。来週の学会後のディナーでは私までVIPの席(日本の教授などと一緒)に座るハメとなってしまった。。。かなりヤバい。逃げたくなってきた。
21:40 少し医局に寄ってからドミトリーに戻った。今日も接待を受けてしまった。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。