2010/03/05 台湾にて始めてカラオケボックスに行く。。 [平日]

6:30 早めに病院に訪れた。Mrs.ティンはいつも早い。教授付きの専科看護師である。時間外労働もかなりに上るようだ。毎月教授がポケットマネーで報酬を与えていることもあり、文句も言わず(少なくとも表面上は・・・)働いている。
6:45 Dr.許と回診を始める。朝のカンファがあるので先に回っておこうということになる。特に大きな変わりもないようだ。
7:05 教授が現れて周り始めるが、そろそろカンファに行かなければならない我々は途中で別れる。
7:15 今日は、Dr.顔がプレゼンをする。いつも進行役のDr.干は現れていない。たいがい飲み会の次の日は来ないことが多い。No.2のポジションにありながら何となく許せない気がする。朝食をつまみながらプレゼンに耳を傾ける。時々、英語にしてくれながら話してくれるが、看護師や技術員もいるので基本中国語なのだ。
7:40 内容は他院で行われた人工肘関節置換術後のインプラント破損症例を呈示し、問題点などを話していた。途中から参加してきたDr.Tuも色々とコメントを加えている。相変わらず、どの分野にも適確なコメントができる。私にもコメントを求めてくる。日本にはKudo elbowという世界に先駆けて開発されたnon constrained typeの人工肘関節があるが、それとの違いや問題点について話すことができた。教授もまさにその点を強調したかったようで、両者の思惑が一致して良かった。プレゼンでは、もう少し機種の歴史的背景などについて述べた方が良いなどと締めくくっていた。
8:15 カンファレンス終了後教授に呼ばれた。昨日、銀行で日本円に両替してくれた給料を持ってきてくれた。2・3月分まとめて支払ってくれる。こちらでは住居費はかかっていないし、食費もそれ程かかっていないので生活費はあまり減っていない。少しでも足しになるので有難い。今回は台湾・日本の2往復だったが、飛行機・新幹線移動費・タクシー代もろもろの出費はそれだけで十分賄えたと思われる。
8:45 手術室に手術内容を確認しに行く。Dr.馬も顔も午前中は人工関節などが中心であまり面白くはなさそうだ。形成外科のfree flapがあるようだが、開始時間が良く分からない。取り敢えず着替えて中には入ってみよう。
9:00 形成外科の手術はなかなか予測が立てにくい。たいがいデブリや腫瘍の摘出後にflapを採取し始めるからだ。まだまだ時間がかかりそうだったので、ソファでゆっくりする。昨日の地震について書かれている新聞が置いてあった。あまり読めもしないが記事などを眺めている。
10:00 ふらふらするが、手持無沙汰である。外出用の術衣に着替えて行きつけの図書室へ。係りの人は良く来るな~とか思っているだろう。きっと。
11:00 医局に戻ると秘書さんが昼食を何か頼みましょうか?と聞いてきてくれる。牛肉麺をここで食べることになった。暫くデスクワークを行おう。
12:30 Dr.葉や秘書さん達がビニールに入った牛肉麺のスープをカップにうつした上でこれまたビニールに入った麺を入れて準備している。麺が伸びないように考えているのだ。フルーツやチャーシューなども振舞われている。しかし、ここの秘書さんたちの仕事は正直言って楽そうだ。それ程大変な仕事をしているようには思えない。おしゃべりも多いし。
13:10 手術室に様子を伺いに行ってみる。Dr.馬は脊椎後方固定をMr.シーとしている。他ではDr.顔が今から腱板損傷(massive tear)に対してopen repairを始めようと準備していた。時間もあるので手洗いさせてもらうことにした。
14:00 棘上筋腱はかなり近位に退縮してしまっている。Biceps tendonを確認して断裂した棘上筋のfreshなtendn にしっかりとエチボンドをかけておく。これら組織をそれぞれ(棘上・棘下筋腱)を周囲組織より剥離しておく。このステップはいつでも重要だ。またsubacromial spaceが狭く、骨膨隆もあるため、これらを切除する。前方の腱板組織は疎であり、組織自体の強度はそれ程強くなさそうだ。エチボンドで腱同士を縫着するように(大結節付着部側は組織が残存していた)縫合して終了となる。手技的にはダイナミックというか少し荒い感じであった。
15:00 Dr.Salimに遭遇する。形成外科は今日もflap症例があるようだ。ALTとradialforarm flapが準備されているようだったが、タイミングがあまり良くないようだ。暫く、ソファルームで2人してダベッて過ごす。彼も比較的時間が空いてしまうようで暇な時はここで休憩していることが多い。形成外科は急患や夜遅くなることも多々あるので、休息は重要なのかも知れない。
15:40 Dr.馬の舟状骨骨折の症例だが、事前情報では血管柄付き骨移植を行うという話だったので期待していたのだが、普通に小切開での骨接合に変更されていた。理由ははっきりしないが(画像的には骨硬化があるようにも見える。しかし単純X線APしかないので判断しづらい)、時間的制約もあるのかも知れない。より簡便な方法で終わらせてしまっているような気がする。でも、Dr.馬たちとも記念撮影を行ったりしておく。
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16:10 裏ではDr.呂がもう一人のレジデントDr.楊(外科にて研修中)と2人で大腿骨転子部骨折のORIFをしている。まだ慣れていなそうだった。
16:30 Dr.Salimはソファで寝ているしすることもないので、医局に戻って日記を付けることにした。今晩はDr.馬が食事に誘ってくれていた。
17:00 いったんドミトリーに荷物を置きに帰る。メールcheckなどしておく。無事JOTへの投稿が完了しているようだ。1つはクリアできたのでほっとする。後は日本で発表する予定にしている学会の準備を今のうちにしておくことと、もう1つの論文を出来るだけ仕上げておくことだ。
17:40 外来に顔を出す。教授は忙しそうだったが、Dr.許は暇そうだった。ここの骨科はトップの教授が忙しい以外はそれ程大変ではないように思う。レジデントが忙しいのは当然なのだから。Floraの顔は見当たらない。色々とくどいLillyが今日はいないようでほっとする。彼女は彼氏がいないそうだが、理由は解る気がする。
18:20 医局で暫くDr.馬を待っているがなかなか現れないので、PHSに連絡してみる。まだ手術室にいた。最後の抜釘の手術が麻酔の関係で長引いてしまいまだ終わっていないのだそうだ。医局のPCをいじったりして暫く待つことにする。
19:00 病院ロビーで待ち合わせして、Dr.馬の車(ベンツのSクラス)で街に向かう。今日は海鮮料理(特にエビなど)の店に連れていってくれるそうだ。Mr.シーも呼んでいるとのこと。時々Dr.たちはMr.シーを招待して日頃の労をねぎらっているようだ。できるだけ彼を自分の仲間にしておきたいという思いがあるのだろう。
20:00 昨日、骨科晩餐会の開かれた場所からそれ程離れていない所にそのレストランはあった。少し遅れつつも色々とメニューが運ばれてくる。遅れて、Op室Nsがやってくる。何となく雰囲気よりMr.シーの彼女のような関係だと思われた。前回も彼女がやってきたし。
21:00 かなり満腹になる。特にニンニク味のエビは絶品だった。そのスープをご飯にかけて食べるとまた美味しいのだ。しかし味は全体的に濃い目かも知れない。
21:30 途中、Mr.シーが誰やらに電話をして連絡を取り合っていたが、これからDr.許などがいるというカラオケボックスに行こうということになった。そこではOp室Nsやテクニシャン、レジデント達がいるのだそうだ。台湾のカラオケ事情というのも気になっていたので参加させてもらうことにする。そのレストランから歩いて向かっていると、途中プロパーの男性が我々を送りに来てくれる。一緒に目指すカラオケボックスに行った。
21:50 日本のそれとあまり雰囲気は変わらない感じで、当然、中国語の歌(字幕も漢字ばかり)を熱唱している。若者が多いだけにノリノリの歌が多かった。どこもカラオケというものはストレス発散の場になっているようだ。
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22:00 是非日本の歌を歌ってくれと言われて困ってしまう。この店はあまり日本の曲のレパートリーがないのだ。少し悩んだ挙句、YAH YAH YAHをチョイスする。Chage & Askaはアジアでもコンサートをしていたし、みんな知っているかと思ったのだ。しかし予想に反してあまり知らないようだった(年の差か?)。。。案の定、イマイチ乗りきれず不完全燃焼に終わってしまう。実力のなさを感じてしまうのであった。
22:30 チクショーとの思いがありつつも健全に時間通りで終了となった。この辺りは香川の時とは異なる。時間が来ると、モニター画面に謝謝光臨!!と出て終了になってしまうのだ。そのまま解散。中には看護師さんが小さい女の子を連れて来ていたのには驚いた。こんなウルサイ雰囲気を味あわせて良いのだろうかと心配になった。
23:00 行きも送ってくれたプロパーの男性が、病院のドミトリーまでしっかりと送り届けてくれる。相変わらずVIP待遇は続いている。
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