2010/02/26 夜に再びラブリバー沿いランタンフェスタに出向く [平日]

7:10 いつもの如く少し遅れて教授がやってくる。今日まで朝のカンファレンスがない日(旧正月期間のため)のようだ。来週の火曜から再び始まるらしい。従って、朝はゆっくり目スタート。
7:30 脊椎・人工関節の患者ばかりで、実はあまり面白くはないのだが一緒に付いて回る。患者の表情はみな明るいのがせめてもの救いか?今日は1人気になったおばあちゃんがいた。鼻の穴が普通にデカイのだ。わざと広げているのかと思っていたが、常に広い。隣の椅子に座っている娘と思わしき人はそれ程大きくもないのだが。。。そんなことを見ながら1人楽しんだりする。
8:00 手術室に本日の予定を見に行く。今日もありきたりの手術のラインナップだ。もう考えを変えて手術見学は教授と形成外科の興味深い症例のみでも良いかも知れない。正直、なかなか(自分の)ためになりそうな手術が予定に入って来ない。実は、急患で既に済まされてしまっていることもあるのかも知れない。
8:20 地下に朝食を食べに行くと、Dr.許も珍しく座って食べていた。AAOSのテキストブックを持参している。彼はこれから教授の外来の手伝いに行くのだが、空いた時間などに読むのだろう。レジデントも色々と大変だ。
8:40 Dr.Salimに今日の形成外科手術予定を確認する。Free flapが何例か入っているようなので、皮弁の採取の際にはPHSにcallしてもらうように言伝しておいた。
9:00 午前中は医局で過ごすことにする。何気なくインターネットを見てみると、今日はバンクーバー冬季オリンピックの女子フィギュアスケートフリーがあるそうだ。テレビ中継は見られないが、PCで速報なら確認できそう。
10:00 PCでDVD勉強をする。手術がないからビデオで勉強でもしておこう。論文も作成したいところだが、なかなかやる気が起きてこない。何とかしなければ。。。
11:00 鈴木明子がSPではイマイチだったそうだが、フリーで現在首位に立ったそうだ。皆頑張っているんだなとか思う。でもすぐに抜かれていってしまったようだ。
11:30 安藤美姫や浅田真央もこれから滑るらしいから、今日は医局で昼食を食べることにしようと思い、急いで地下のセブンイレブンに行って食料を買ってくる。
12:00 演技は見られないのだが、インターネットの実況中継が1分ごとに自動更新されるので、情報は伝わってくる。テレビで見るよりも想像力を掻き立てられる。ちょっとハラハラしてしまうのだ。
12:30 金ヨナが凄い得点を出して首位に立った。その次を滑る真央ちゃんはかなりプレッシャーだっただろうね。トリプルアクセルを2回決めた(世界初?)らしいけど、得点はそれ程伸びなかったようだ少し失敗もあったのかな。でも日本代表の皆さん大変お疲れ様でした。
13:30 こちらの人は冬季オリンピックなど殆ど興味がないようで話題にすら上がらない。南国のスポーツではないし、台湾からは選手は出場していないし。まあ当然でしょう。さて、手術室に立ち寄ろう。Dr.馬がMr.シーとレジデントとともにACL再建を始めようとしていたが、関節鏡が準備できてないらしく、待ち呆けていた。暫く皆とだべった後にお暇する。ここのスタッフから見て私はどういう立場に写っているのだろうか?暇を持て余してそうな感じか?外科の腹腔鏡での腸縫合の様子を外から見たり、看護師の働きぶりを観察したりもする。
14:00 手術着を重ね着したまま白衣を羽織り、外に出る。図書室にでも行ってみようか。教科書で勉強をする。もっとうまい時間の使い方を早めに考えなければ、このままでは時間が勿体ないかも?
15:30 Dr.Salimから連絡があり、形成外科のflapの手術が始まるとのことだったので、向かってみる。1つの方はradial forarm flapで既にharvestingが終了してしまっていた。採取の方が興味あるんですけど。。と残念がるが親切にも連絡してくれたのは有難い。
16:00 そうこうしていたら、Dr.Tuが外来に来てくれと連絡が入る。昼間はたいてい呼ばれないのだが、午後の遅めから呼ばれることがある。以前一緒に手術に入った、母趾軟部組織欠損に対する、reverse island flapのfollow upであった。皮弁採取部分が手術直後は陥凹していたので、今後どうなっていくのか興味があり、followを見たいと言っておいたのだ。わざわざ呼んでくれるのだからやはり有難い。しっかりと陥凹は膨らんできてsmoothになってきていた。分層植皮を採皮した下腿外側部もそれ程目立たなくなっている。
16:45 再び、手術室に戻る。もう1つのflapは、下顎部のがん摘出後に、以前、free fibulaを行ったらしいのだが、それが生着しなかった症例のようだ。デブリは既に済んでおり、今回はfree iliac boneを行うようである。やはりfree flapの失敗症例は悲惨である。上の方のレジデント(背が高くて態度がちょっとデカイ)がharvestingを行っている。慣れてはいるのだろうが(症例がかなり豊富だろうから)、骨を切除する時のノミの使い方は、やはり整形外科の方が上手いなとか思いながら見ていた。結局は、形成外科がかなり凄い技術を持っているのではなくて、少し特殊な分野を扱っているというのに過ぎないのだということが解って来た。大事なのはやっぱり正確な解剖の知識(+経験)と愛護的な剥離の技術、血管吻合の技術に他ならないと思う。
17:20 最後まで摘出せずに、手を下してどこかに消えて行ってしまった。仕方なくソファのある休憩所に赴く。そこには、少し疲れた顔(黒人だから顔色は変わらない・・)の、Dr.Salimがでんと座っていた。少し喋っていたら、少し時間をくれと言って、お祈りを始めた。初めは何やらアラビア語でぶつぶつ唱えていたが、少し経つと、地べたに座り出しお辞儀をし出した。邪魔してはいけないので、そーっと外に出て行った。日本では味わえない光景だった。彼は、奥さん子供一人と来ているのだが(半年予定)、食べ物が困ると言っていた。イスラム教だから、高雄で唯一のイスラムの料理を扱う店に行って、週末に食材を買い込んでくるのだそうだ。奥さん達も彼が仕事に行っている間は、さぞかし暇だろうなとか思ったりする。何をしているのだろうか?
17:50 Opは少し偉そうなレジデントがしているので、再び入る気も失せたので手術室を後にすることにした。
18:50 医局で作業をしていると、今日はいつもより早めに教授が外来を終えて部屋に戻ってきた。今日の夜や週末のことを心配してくれている。1人にさせておくのが申し訳ないとでも思っているのだろうか?
19:00 今日は手術室のヘルパー男性と麻酔科看護師(2人とも日本語を勉強しているということで、時々手術室で喋ったりしていた)の3人で街に出かけることになっている。
19:10 手術室待合室で、Johnがやってきた。英語も堪能なので会話には不自由はない。彼のバイクの後ろに乗せてもらい、街まで行くことになっていた。ヘルメットは準備してくれていた。彼女も自分のバイクで追っかけてくるとのこと。
20:10 途中、Johnのアパートに寄ってから、街に到着した。バイクだとかなり時間がかかることが解った。しかし、車では見られない風景もあり結構新鮮であった。
20:30 今まで教授達では連れて来てもらえなかった、若者の街(渋谷みたいな感じ)周辺も案内してくれた。さすがにお腹が空いて来ていたので、レストランを目指す。
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21:00 パスタの店(別に台湾ならではでもないのだが)に入って食事を済ませる。食後に飲んだココナッツミルクがかなり美味しかった。
21:45 ぶらぶらとバイクで走りつつ、先日もDr.呂たちと訪れたランタンフェスタにやってきた。この間よりも人が多い。今週末で終了だからかも知れない。二度目ではあったが始めてのように楽しんでおいてあげた。
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23:20 何だかんだ過ごして、遅くなってしまう。Johnに帰りもバイクで病院まで送ってもらう。
24:00 到着したのは日付が変わってからだった。この時間は少し肌寒い。途中バイクで走っていた時、周りに何もない寂しい場所では寒いくらいだった。台湾でバイクに乗るというあまりない経験をした一日であった。
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