2010/02/04 何と台湾で牙科(歯科)診療を体験する! [平日]

8:30 今日は、朝の回診には来なくても良いということで、この時間に手術室に集合ということになっており、朝はゆっくり出てきた。教授は早めに来て回診や会議をしているらしかった。
8:45 本日はDr.Tuの手術日ではないのだが、朝1例のみ、他のDr.の手術室枠をもらって行うことになっている。以前、下腿軟部組織欠損に対してfree flap(Gracillis muscle)を行った症例に対するSTSG(分層植皮)を行う。21歳と若い女性だが、下腿はCosmeticalには可哀そうだとは思うが見事に血流の良い軟部組織で十分にカバーされている。しかし、受傷時の軟部組織ダメージの影響でflap周囲の皮膚は壊死を起こしていたので、同部もデブリを行う。皮下の脂肪組織からは良好な出血が見られているため、植皮も問題なく生着するであろう。
9:10 大腿前外側部よりデルマトームで採皮を行う訳であるが、若干足りなくて追加で採皮する。アキレス腱直上をカバーすることもあり、若干厚めの皮膚 を採取した。Meshを入れているため、整容的には少なからず目立つしbulkyであることは否めない。ドイツでALTのfree flap術後にbulkyになった脚を細くして欲しいとの希望からliposuction(脂肪吸引)を行った経験もあるだけに、若い女性の脚の太さに対する願望というのは計り知れない。しかし、と言って薄いflapを選択して血流のない組織で生着しないなどの問題が生じる方が問題である。整形外科(骨科)は整容よりも機能を重視する。究極的にはこの2つの両立が重要であることに異論はあるまい。
9:35 終了となる。この症例は比較的長く経過を見させてもらっており、経時的な画像も残してあるので思い入れがある。日本で同じような症例が来た時にはきっと思い返されることだと思う。
10:00 遅めに簡単な朝食をフードコートに取りにくる。今日はジュース屋でパパイヤ牛乳を買ってみた。医局に持って帰り作業しながら飲むことにしよう。
10:30 今日はfree dayなので、デスクワークをひたすら行う。日本からのメールが病院で見られないことが痛い(病院のコンピューターでインターネットはできる)。
12:00 図書室に出向く。図書室の裏の方の一角で落ち着いた場所があり、最近そこが気に入った。
少し調べ物をすることにする。
13:00 昼食も地下に行く。ちょうど外来看護師も買いに来ていた。数ある中のお粥(今日は海鮮がゆにしてみた)をチョイスする。値段も手ごろで美味しいのだ。
14:00 医局に戻って作業をしていると、牙科(歯科)のDrより呼び出しがかかった。先日、Mrs.ティンが連れてきてくれて予約をしてくれていたのだ(いつ受診かは知らなかった)。早速、牙科外来に向かう。少し待たされた後、40くらいの中堅歯科医師が対応してくれた。外れた銀歯のインプラントを持参してみせる。ここでなら新しいものを作った方がいいと思うが、保険は効かないので日本円で3万円くらいかかると言われた。明日いったん帰国もするし、3月までの滞在でfollowもしにくいということから、応急処置だけをしてもらうことにした。外れたインプラントと土台の方を綺麗に掃除して戻してくれるとのこと。しかし、硬いものを噛んだりすると外れることがあるから注意するよう言われた。4月に入って余裕ができたら、埼玉で歯科受診して考えることにしよう。
15:50 パスポートナンバーがいるらしく、いったんドミトリーに戻ったりして終了となった。今日の料金は日本円で450円と何故か安かった。ロビーを歩くと何だか人が多く、椅子が並べられている。何やら催し物がここで行われるらしい。時々あるそうだ。
IMG_4306.jpgIMG_4307.jpg
16:30 医局で教授に会ったので、症例の術中写真のスライドを何枚かもらう。これで発表用のスライドを作るのも楽になった。
17:00 今日は教授への面会やらでたくさんの人が待っているようだった。それに加えて幾つかのミーティングや会議が入っているようだ。
18:00 医局での仕事も一段落したので地下のフードコートに寄って夕食を食べてから部屋に戻ることにした。暫くは硬いものは控えることにしよう。

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